NPO法人 アジア留学生サポートセンター|アジアから日本に集まる留学生・実習生のサポート


2016年8月4日
アジアン ラウンド テーブル マニラ会議
一般財団法人 国際技術文化学術交流センター
NPO法人 アジア留学生サポートセンター
理事長 埴 渕 久 志

マニラ会議にご招待いただいた事をAPLFD本部に心より感謝申し上げます。
また日本chapter代表として、著名なご来賓の方々、15か国の代表の方々の前でスピーチが出来ます機会が与えられました事は真に光栄でございます。とくに、2016年は日本、フィリピンとの国交正常化60周年にあたり、日本人にとりこの意味がある年にマニラ会議が開かれスピーチが出来ますことは感慨深い事です。今年の一月には、前大統領からのご招待により、日本の天皇、皇后両陛下がフィリピンを訪問し大変歓迎されました。その時の晩餐会での天皇陛下のスピーチの一部をご紹介します。


「日本とフィリピンの関係は16世紀の中頃から交易を通じて始まり、日本人町も作られていました。その後日本は鎖国政策をとり、両国の関係は閉ざされていました。19世紀の半ばに日本は開国して、再びフィリピンとの交流が深まりました。当時のフィリピンはスペインの占領下にありましたが、フィリピンで歴史的な英雄として、尊敬されているホセ リサール氏を中心に独立運動が起こっていました。彼は武力革命による独立でなく、文筆による独立啓蒙活動をしました。彼は日本にも一ヶ月半滞在した経験があり、日本とフィリピンは将来様々な交流を行い、深い両国の関係が築かれるでしょうとの文章を残しています。彼はフィリピン独立下の英雄であると共に日本、フィリピンとの友好の先駆けでもあったのです。」

天皇陛下はこの様なエピソードと共に先の戦争では激しいマニラ市街戦による膨大な市民が犠牲になった事を沈痛な思いでかたり、無名兵士などの追悼をされながら念願のフィリピン訪問を終えました。
今では、ホセ  リサール氏の予言通り、両国は大変友好な関係となり、在日フィリピン人は、 6万人を越えています。東京の何ヵ所かのカトリック教会に、何百人が集まり英語でミサが行われています。また毎年30,000人がフィリピン セブ島などに英語留学に来ています。勿論日系企業も毎年20%以上増えて1500社位が進出しています。それらの要因は親日家が多いからだけでなく、GDPが アジアでもトップクラスの成長を続けている。また平均年齢が22.6才の人口ボーナスが55年間も保証されている潜在力があり、英語が公用語のためビジネスでも意思の疎通に障壁がない、など総合的に潜在力があるとの評価です。日本も安倍政権が発足して以来、長期に渡るデフレーションからの脱却をテーマにアベノミクスをスタートさせました。異次元的な量的金融緩和や、景気刺激策として、公共投資への財政出動等の大胆な金融政策を実行してきました。三年半余りの成果として、GDPはマイナス3、6からプラス4、5%に伸び、株価は2倍、雇用は110万人の増加、税収は20兆円の増収などの数字が示している事からも、成功したと言われています。しかし、半面実質賃金が上がっていないとか、正規の雇用は減少した、内需は増えていないなどの課題もあります。成長戦略として掲げている、何項目はアシアン諸国から参考にすべき所が何点か有るように思われます。かつては日本をモデルとしてLook Eastと言われて来ましたが日本も色んな国々から学ぶ必要があるようです。成長戦略の1つである女性の社会進出は、フィリピンほどの模範的samplingはありません。

女性管理職は46%であり、日本人には驚愕的な数字です。また労働生産性、グローバル人材の育成、迅速な意思決定なども、アジア諸国から日本は学ぶ点が沢山あります。
持続的成長を続けていくためには、従来からの強みである、ロボット産業や、iPS細胞等の医療技術、AIによる自動運転車、リニアモータ、コンコルドの2倍早い本田や三菱のリージョナルジェット、炭素繊維、などの分野を更にイノベイトさせる事です。しかし少子高齢化による、介護人材不足などは深刻な社会問題であり、海外からの移住や外国人就労や実習生の受け入れは不可避的です。また長期に滞在してもらえ内外の環境づくり、法的整備が吃緊の課題と思います。個人的には外国からの留学生、実習生、就労者が永住出来、国際結婚により沢山ハイブリット チルドレンを作って頂きたいと願っています。これが真の人種、民族の壁を越えるボーダレスであり、グローバリズムの真髄かと思います。
One  Family Under the God.or Buddah です。 ご静聴ありがとうございました。